「子どもがつくる、子どもとつくる」フリースクールから生まれた学校です。
本校は、2007年4月に開校した、定員120人の私立中学校です。
母体は1985年に誕生したフリースクール東京シューレで、不登校の子どもの成長支援や子ども中心の教育では、長年の実績を積んできました。フリースクールの良さを生かし、子どもたちが安心して通い、笑顔で過ごせる学校生活ができたらという思いから、葛飾区、東京都、国の協力を得て誕生したユニークな学校です。
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自分のペースで通える
一人一人の子どもはみんな違います。それぞれの子どもに合った学校生活ができることを大切にしてこそ、個性が豊かに開きます。その子にとって学びやすいやり方で進められるよう、授業を工夫しています。通い方、参加の仕方も自分のペースを大事にします。デコボコルーム、個人学習室など、本校独自の空間もあり、授業の部屋、ホームの部屋だけでなく、自分の安心できる居場所を見つけて過ごしています。クラスのことは、ホームと言っています。どのホームにも1、2、3年全学年がいます。先輩後輩という関係ではなく、一緒に活動をつくっていく仲間です。
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子どもの意思を尊重する
子ども自身が考え、決めることを尊重します。この学校に入るかどうかから始まり、どのように過ごすか、何をしていくかなど「自己決定」を大事にし、それに伴う責任も学びます。学校全体のことは、子どもと保護者、スタッフによる「学校運営会議」を月1回開いて相談しながら進めています。学校運営会議では、日常の過ごし方や問題点をどう解決するか相談して解決点を考え合ったり、修学旅行や文化祭の内容検討、ほしい備品などを検討しています。修学旅行、文化祭などの行事は、すべて実行委員会方式で意見を集約し、議論して決めていきます。
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育ち方はいろいろ
休むことが必要、という時があります。そんな時は、無理をせず休むことが大切です。休んで家にいても、学んだり、友達とつながったり、出かけたりすることをサポートしていけるよう、ホームスクール部門もあります。また、文部科学省が認めている「IT等を活用した在宅学習を出席扱いにする制度」も導入しています。登校しても出席しにくい授業がある場合、マイコース部門で自分にあった学び方ができます。
シューレ中学校の母体、東京シューレとは?
東京シューレは1985年に学校外の子どもの居場所として始まったフリースクールで、主として不登校の子どもと親の支援を行なってきました。33年間で6~20歳の子ども・若者約4000人が、この場所で学び、育っており、1999年には東京都よりNPO法人の認証を得ました。特定非営利活動法人(NPO法人)東京シューレによるフリースクールやホームエデュケーションネットワーク、そこから生まれた公教育である東京シューレ葛飾中学校、親・保護者へ向けた支援・相談・学習活動など、ニーズに応じた形で、多くの方々とつながる輪を広げています。
東京シューレ総合ホームページもちろん中学校卒業資格が取れます。
毎年8~9割のこどもが高校に進学しています。卒業生たちは、会社員、SSW、調理師など社会の中で働いている人もいれば、大学院生、大学生、留学生、専門学校生などで学んでいる人もいます。
主な進学先
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全日制高校
都立科学技術高校、都立葛飾総合高校、都立小松川高校、都立産業技術高等専門学校、都立竹早高校、都立田無高校、都立晴海総合高校、都立東久留米総合高校、都立広尾高校、埼玉県立浦和西高校、千葉県立千葉工業高校、私立関東国際高校、私立駒込高校、私立駒場高校、私立京華女子高校、私立佼成学園女子高校、私立芝浦工業大学付属高校、私立成城高校、私立貞静学園高校、私立自由の森学園高校
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定時制高校
都立浅草高校、都立大江戸高校、都立荻窪高校、都立桐ヶ丘高校、都立工芸高校、都立新宿山吹高校、都立世田谷泉高校、都立農産高校、都立一橋高校、都立稔ヶ丘高校、都立六本木高校
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通信制高校
札幌自由が丘学園三和高校東京シューレ学習センター、私立飛鳥未来高校、私立あずさ第一高校、私立NHK学園高校、私立N高校、私立科学技術高校、私立クラーク国際記念高校、私立さくら国際高校、私立東海大学付属望星高校、私立中山学園高校、私立立志舎高校、私立わせがく高校
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高等専修学校・フリースクール等
野田鎌田学園(調理)、横浜デザイン学院、東京シューレ、国立音楽院、メーザーハウス(音楽)、国際馬事学校