不登校の経験をしたあなたに、フリースクールのよさを生かした学校があります。 東京シューレ葛飾中学校は、ホッとでき、安心できる学校です。
不登校を経験したあなたのための学校、それが東京シューレ葛飾中学校。中1〜中3全校でも120人定員の小さな学校。学校全体がアットホームな雰囲気です。日常の活動、行事、授業の中身(プロジェクト)など、子どもどうしの話し合いを大切につくっています。これまでの経験も、目指すところも様々。それぞれの過ごしやすい、学びやすいやり方で、進めていきます。
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子どもの気持ちが尊重される学校
フリースクールのよさを生かした学校です。
不登校の子どもたちと30年近く関わってきた東京シューレが、2007年につくった学校です。安心して過ごす中で、やりたいことがふくらみ、ひろがっていく子どもたちを多く見てきました。いろんな場面であなたと関わる大人を、この学校では「先生」ではなく、「スタッフ」と呼んでいます。一緒に考えあいながら、学習、活動、生活など、いろんな物事を進めていきます。
自分のペースで通えるあなたのための場所が、ここにあります。朝は遠くから来る子にとっても通いやすいように9時40分スタート。 -
個性が伸びる、体験重視の学校
興味をもったこと、やりたいことに時間を使えます。
1日5時間授業で、授業は40分が基本。教科をぎっしり詰め込まず、興味をもったこと、やりたいことに時間をかけられるように時間割をつくっています。
この学校での学びは、競い合うためのものではありません。自分を豊かに育てるための学習を目指して、スタッフと子どもで一緒に学びをつくりあって進めています。そして、いろんな体験ができる時間も。教科の授業に参加しにくく感じている人も、体験プログラムには参加しやすいと感じています。「本物」に触れる機会がたくさんあり、楽しみながら学んでいます。こどもの声
プロジェクト、調理実習、学校の外に出かけて学ぶ時間など体験学習が多くて楽しいです。
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未来の自分につながる学校
未来を考える時間、そのために自分について考える時間も、この学校にはあります。
開校初年度から数えて11期、350人以上の卒業生を送り出しています。未来を考える時間、そのために自分について考える時間も、この学校にはあります。そしてそれを支えるプログラムもあります。
この学校でであった安心感、自己肯定感をもとに、次のステージに足を踏み出していった子どもがほとんどです。卒業生の中には、「ようこそ先輩」、「いちごミーティング」(3年生の進路相談会)、「仕事体験」など、体験プログラムで知ったことを深めたいと進路を選んだりしています。こどもの声
この学校の授業がきっかけで、大学で勉強したいことが見つかり、そこから進路を選びました。
学校の1日はこんな感じです。
ある日の1日を紹介します。
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朝は遠くから来る子にとっても通いやすいように、9:40スタート。
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今日1日の確認をしたり、一息ついてから、授業の時間が始まります。
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不登校が始まった学年も、その期間も一人ひとりちがいます。学習を進めたい科目や内容、学年をさかのぼって、など個々に学べる時間です。
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約2,900冊の英語の本を使い、授業内多読に取り組んでいます。デジタル教科書を用いた音読活動やライティングのレポート集を作成するなど、4技能をバランスよく身につけていけるようサポートしています。「楽しい」という気持ちを大切に、外国語に触れていってもらえたら嬉しいです。
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絵を描いたり、粘土でいろんなものを作ったり、Tシャツ作りなどにも取り組んだりしています。物をつくる楽しみ、喜びをたくさん味わえるように、また自分は上手につくれないかも知れないという不安にも応えながら、工夫しています。
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給食はなく、昼食持参です。昼食はホームで食べる子、ホームを越えた仲間と校内の別の場所で食べる子、一人で落ち着いて食べたい子、様々なニーズに応えられる空間が、この学校にあります。昼食後、おしゃべりやトランプなどにはなが咲いています。
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この学校では国語の授業を「日本語」と呼んでいます。一斉で一つの作品を読んで理解するということを基本にしていますが、個別に学習を進めている人もいます。話す・聞く・読む・書く、4つの分野を学び、苦手なことも少しずつできるようにサポートしています。漢字の読み書きを気にしている子も、自分のできるところから復習して力をつけています。
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体育は苦手という人も、体を動かすのは大好きという人も、どちらも参加しやすくなっています。子どもたちの要望に合わせ、やりたいスポーツを数多く行っています。卓球、バドミントン、バスケットボール、野球などはいつも人気。
みんなでスポーツを楽しむイベントは体育祭ではなく年3回の「スポーツ交流会」です。 -
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授業終了後の時間に、部活動のように継続的に取り組むものと、その時その時で参加できるものとが用意されています。思いっきり体を動かしたい、楽器を弾きたい、などなど、自分のやりたいことを伸ばせる時間です。
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こどもの声
前は、好きなことやってても楽しくなかった。
でも、今は色んなことが楽しくって、自分も明るくなりました。